声を出さないことのリスク
一人暮らしの場合、一日中、一言もしゃべらないことはよくあると思います。特に、休日の場合。
私は、16歳で一人暮らしを始めたのですが、初めての休日の夜に「あ、今日あたし声を出していない!」と気づいたとき、なんとも言えない、心の無言の悲鳴が聞こえたような気がして衝撃を受けたことを今でも覚えています。そのうちその状態に慣れたのか、一日中誰ともしゃべらなくても特にそれを意識することがなくなりました。
それから数十年。(きみまろさん風w)
やはり、声を出すことが無いとか少ないことは、精神的にも身体的にも影響があることを実感するようになりました。歳を取って影響が出やすくなっていることもあると思いますが、つまり、若くても少なからず影響はあるということですよね。
具体的な影響は、次のようなものです。
頭の中が騒がしい|イヤーワーム等
AKB48の楽曲で「ヘビーローテーション」というのがありますが、まさにそれ。頭の中で音楽がずーっと鳴りっぱなしなことがしょっちゅうあります。もう、うるさいんです。「止まれ!」と思っても止まらない。実はこの状態には学術的な名称があって、「イヤーワーム(耳の虫)」というらしいです。
あとイヤーワームとは違いますが、何かのきっかけで何十年も前のことから最近のことまで、誰かに言われたことや自分がやらかしてしまったことなどが次々に思い出されてしまって、頻繁に後悔したりくよくよしたり自分が嫌になったり。何かの作業に集中しているときは大丈夫なのですが、お風呂に入っているときや食器を洗っているときなど、日常の普通の行動をしているときによくそうなります。
イヤーワームについては、これの解消方法を研究しているチームがあり、効果が高いとされているのが「ガムを噛む」ということ。
「ガムをかむという行為は、意味のない無声スピーチに極めて近い行為です。無声スピーチは、何かを黙読する時のように、言葉を音に出さずに頭の中でイメージすることです。この無声スピーチ行為が、頭の中に鳴り響く音のイメージであるメロディーを分解する作用があるのです。」
引用:フィル・ビーマン博士より
つまり、家族などと一緒にいれば何かしらの話で声のやり取りがあり、相手(この場合は家族)への意識も働くので頭の中が騒がしい状態にはなりにくいけれども、一人暮らしで声を出さない場合、勝手にいろんなことが脳内再生されてしまうらしい。そしてそれに悩まされる。
声帯と内臓機能の低下
使っていない機能が低下・退化していくのは世の常(?)ですよね。
雑誌VoCEで「声帯とその周辺の筋力低下を防ぐため、日ごろから声をよく出す(話す、歌う)ことがなによりも重要です。」と声の専門医である渡嘉敷先生という方がおっしゃっていました。
せっかくの声帯が退化してしまって、 万が一 好きな人が現れたときとかに「ジュテーム」と囁くことができなかったら…
あと、内臓って鍛えることが難しいですが、声は身体全体に響くものなので、声をよく出していれば他の臓器も活性化しそうですね。
誰とも話さずとも声帯を鍛えるためにできること案
♪誰に恥じることなく歌って踊れる♪
♪ついでにグローバルな人材を目指してみる♪
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